記事一覧

渋谷ヒカリエ d47MUSEUM

渋谷ヒカリエにオープンした「d47 MUSEUM」に注目が集まっています。
    「47の日本で、あなたの故郷を考える。
     47のモジュールで、日本を感じる。」
とパンフレットの巻頭に書かれていますが、こういう企画は東京ならではと思います。「・・・日本のらしさのひとつひとつを『解説』し、『販売』し、そして『食べて飲んで』もらうことで、立体的に日本を伝える新しいスタイルをつくります。」「47都道府県の情報を、47の展示台で見せ、定期的に更新される企画展示をメインに、様々な講演、実演、販売、体験、ワークショップなどが連動し、今の日本を実感できる、日本初のデザイン物産美術館が誕生します。」とうたわれていますが、
ふと、今から25年ほど前、「ザ、ニッポン」という分厚く高価な本がベストセラーになったころのことを思い出しました。不安と混迷の時代と言われた80年代後半、東京一極集中をはじめとする高度成長期の様々なひずみから、もう一度あらためて日本を見つめ直してみよう、そしてそれは各地の様々なファクターの集合として成り立っている日本、というスタンスから書かれていたように思います。今後21世紀に向けて、地域も企業と同じく競争の中におかれ、そこで生き残っていくためには、その町独自の魅力がなければ、あるいは作り上げようとする努力がなければならないというメッセージだと思えました。時を同じくして金沢から始まった「日本デザイン博」も地域の力を全国に発信していく大変新鮮な企画だったと記憶しています。その後、バブルの時代、グローバル化の時代にあって、話題としては影をひそめたかに見えましたが、どっこい、こうした形でチャレンジが進化していることに、日本の未来を考えるうえで心強く思っています。
 中日新聞に関連の記事が載りました。どんな切り口の記事になるのかなと興味を持って読みましたが、さすがわかりやすく的確に書かれていて、文章を書くのが苦手な私としてはうらやましい限りです。そんなわけでで貼り付けます。ご覧ください。
ファイル 28-1.jpg